2012年07月19日

紅花で黄色

 ↓ 赤を染める代表選手 紅花 です ↓ 



以前 山形県河北町紅花資料館 にも行って
紅花 = 山形
と思っていましたが・・・

な・な・な・・・・なんと

我が家から20分ほどの 三重県伊賀市 でも昔から栽培されていました。

江戸時代には
伊賀相模最上薩摩 が良産地だったそうです。

芭蕉の奥の細道の句
まゆはきを 俤(おもかげ)にして 紅粉(べに)の花

芭蕉さんが伊賀上野出身だったことを考え合わせると
なつかしい思いもあったのでしょうか。。。



一般には 赤染 の代表の 紅花 ですが
羊毛を染める場合は 黄染めの 優良染材です。



紅花には 黄 と 赤 の色素があり
黄は 水溶性
赤は アルカリ性の水 にしか溶けだしません。

なので まず水で黄色の色素を出してしまいます。


日本手拭いに 乾燥した花びらを入れて
輪ゴムでしっかり閉じ 水に浸けて揉みます。



オレンジっぽくなったら 液を 鍋に移し
何度も水を変えながら・・・

中の花びらが 赤く透けるようになるまで 揉んで黄色を出します。



赤染めの場合は ここまでの過程で出た黄水は捨てますが・・・

羊毛を染める時には 通常は捨てるこの黄水が 染液になります。





今回は ミョウバン媒染で やさしいたまご色になりました。


posted by Tsu at 22:30| 羊毛ー植物染め | 更新情報をチェックする